対応:2026年8月号<第一部>②

🎧 対談で聴く(二人が語り合う、この記事の感想・解説)

この音声は、本文の内容をもとにGoogle NotebookLM(Gemini)が生成したAI音声解説です。二人のキャスターが感想や解説を交えて語り合う対談形式の音声で、本文をそのまま読み上げるものではありません。

先日、中国・ロシア・北朝鮮の三角関係を分析した対談を聞く機会がありました。北野幸伯さんと聞き手の方による内容で、「独裁3兄弟」と呼ばれるこの3カ国が、実は内部でかなり複雑な力学を抱えているという話でした。前回インドについて書いた記事に続き、今回もまた、自分の思い込みを少し更新することになりました。

※本記事は、ダイレクト出版が運営するサブスクリプション「パワーゲーム」内で配信された、北野幸伯さんと聞き手の方との対談(有料コンテンツ)を私が購入し、そこから触発されて書いた個人的な感想・考察です。北野さんのホームページは rpejournal.com です。

このシリーズの記事

東アジアを映す地球儀

中国を含む東アジアを映した地球儀(写真: Christian Lue / Unsplash)。

「一枚岩」ではなかった独裁陣営

私はこれまで、中国・ロシア・北朝鮮という3カ国を、漠然と「結束した陣営」として捉えていました。ところが対談を聞いて、その見方は単純すぎたのかもしれないと感じました。

対談では、かつて「兄」だったソ連(ロシア)と「弟」だった中国の力関係が完全に逆転し、今では習近平氏が「皇帝」、プーチン氏や金正恩氏が「王」という上下関係になりつつある、という比喩が使われていました。そして、プーチン氏が天然ガスパイプライン「シベリアの力2」の実現を強く望んだにもかかわらず、習近平氏がロシアへのエネルギー依存リスクを警戒して事実上拒否した、というエピソードが紹介されていました。

さらに興味深かったのは、その後プーチン氏が国際会議の場で、中国側の記者からの「習近平氏のおかげで中露関係が良くなった」と言わせたい質問を巧みにかわし、代わりにインドのモディ首相を持ち上げた、という話です。これに対して習近平氏は北朝鮮の金正恩氏に接近し、「中国との関係を国家の最重要戦略事業とする」とまで言わせた、という展開でした。

外交の駆け引きというのは、まるで人間関係の機微そのものだと感じました。国家間であっても、面子やちょっとした意地の張り合いが、これほど具体的な行動として表れるものなのですね。

リタイア生活者として、何を考えたか

正直なところ、この対談の内容は、前回のインド訪問レポートほど直接的に私の資産運用に関わるものではありません。ただ、いくつか心に留めておきたい点がありました。

「連携が強固」という前提を少し緩めること。 中露朝が一致団結して行動する、という想定は、実際にはやや単純化されすぎているのかもしれません。台湾海峡や朝鮮半島情勢を考える際、「独裁陣営は一枚岩」という前提を少し緩めて、内部の摩擦も織り込んで考えるようにしたいと思います。

エネルギー依存のリスクは、どの国にとっても他人事ではない。 中国がロシア産天然ガスへの依存度を50%まで高めることを拒んだ理由は、「エネルギーを武器化されるリスク」への警戒でした。これは前回のインドレポートで感じた教訓と同じです。特定の一国・一つの供給源に依存しすぎないという発想は、国家の資源戦略だけでなく、個人の資産配分にもそのまま当てはまる普遍的な原則なのだと、改めて感じました。

アジア地域の渡航計画への影響を、引き続き注視すること。 冬の間、台湾や韓国を訪れる生活をしているので、この地域の緊張がどう推移するかは、他人事ではありません。今回の対談を聞く限り、独裁陣営内部の摩擦は短期的には軍事的な結束を弱める方向に働くようにも見えますが、予測不能性そのものは変わらないので、引き続き情報を追っていきたいと思います。

おわりに

今回の対談は、投資判断に直結するというより、「世界の見方をアップデートする」という意味で有益でした。国家間の関係も、人間関係と同じように、表面的な「同盟」という言葉だけでは測れない複雑さがあるのだと、改めて実感させられました。

次回は、また少し身近なテーマに戻りたいと思います。

ほかにも、こんな本があります

よろしければ、こちらもご覧いただけると嬉しいです。

『東から西へ ― 俳句のこころ、聖書のひかり ―』(村井弘 著)

国家間の駆け引きを読んだあとで、静かな言葉に立ち返りたくなったときに開いている一冊です。これは私の義父の遺作です。

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『白内障手術体験記 ― 英国在住者が大阪で自費手術を受ける』(南晴人 著)

こちらも、66歳になってから経験した、暮らしの節目の記録です。

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『英国寿司ビジネス奮闘記(小説版)』全4巻(南晴人 著)

29歳でロンドンへ渡り、寿司ひとすじに35年。見習いから工場長、そして寿司教室までを描いた小説シリーズです。

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出典について

本記事は、ダイレクト出版が運営するサブスクリプション「パワーゲーム」内で配信された、北野幸伯さんと聞き手の方との対談(有料コンテンツ)を私が購入し、そこから触発されて書いた個人的な感想・考察です。対談内容そのものの転載ではなく、あくまで私自身の視点でまとめたものである点、ご了承ください。

北野幸伯さんについて 国際政治アナリスト。ロシア(モスクワ)留学の経験を持ち、「国家戦略」「地政学」の視点から世界情勢を読み解くメールマガジン・書籍を多数発信。ダイレクト出版のサブスクリプション「パワーゲーム」のメイン講師も務める。 ホームページ:rpejournal.com

北野さんが講師を務める「パワーゲーム」講座の詳細はこちらです。

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